雨と共に急に寒くなり、長袖の上に更に袖なしジャケットを羽織る今日この頃です。
この度、金沢の観音院さんにて書き置きですが、絵入りの御朱印を描く機会を頂きました。左下に観音院さんの印鑑を頂いたら完成です。(一枚1500円です)
この絵に込めた想いは、あなたのやさしい華が見事に咲く姿を観音さまがやさしく見守っているという様子を絵と言葉に託しました。
蓮の花はご存じのように、泥水の中を真っすぐに伸び、咲く華はその泥を一切感じさせない清らかさと美しさがあります。きれいな水ではなく、泥水が汚れていればいるほど強く太い茎を伸ばし大輪の華を咲かせるのだそうです。お釈迦さまは、人の生き方をこの蓮になぞらえられ、仏教では、蓮は「悟り」の象徴です。
泥は困難や悲しみを表します。「あ~大変だった。とっても苦労した。」と匂わせながら咲けば、どの種類の花々より弱々しく見えるでしょう。
でも困難を知ったからこそ、悲しみを知ったからこそ、そこから立ち上がって咲かせる華は、本当に美しく優しいのだと思います。それはまさに慈悲深い観音さまそのものだと思います。
きっと、あなたが咲かせる華を、仏さまは「今か今か」と空からご覧になっているのではないでしょうか。