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子どもの歌声ってどうして心に響くのでしょうか。

4歳の子どもが、保育園で習ってきた歌をたまに口ずさんでいます。

今月は『にじ』 〜きっと明日はいい天気〜

雨の降る季節にピッタリの曲です。

それにしても、なんて素敵な歌詩とメロディーなんだろうと心打たれました。

歌詞はそのまま書けませんが、簡単に書かせていただくと

庭のシャベルが 一日中雨に濡れ続けて くしゃみを一つする
いつの間にか雨が上がり 雲が流れ 光が射し始めて 見上げてみると 空に虹がかかって
君の気分も晴れて きっと明日はいい天気

というような内容の1番から始まり、登場人物が1番ではシャベルが、2番では洗濯物、3番では遠足が延びて泣いている子 と変わっていきますが、他の歌詞は変わりません。くしゃみをするところがなんともかわいらしいです。

この歌のように、私たちもシャベルのようなショボンとする体験、ありますよね。
ひどい目にあって、悲しかったり、惨めになったり、孤独に感じたり。

でも、人の心も天気と同じ。心の雲がしだいに晴れてくると、当たり前にあったことが、こんなにありがたいことなんだと気付けたり、人の優しさに触れたりして、

この世界って素晴らしいじゃない!と、心に大きな虹がかかって、この世界が今まで以上にキラキラ輝いて見える。

そしてそれは、雨が降ったから。

雨の中では全くわからなかったけれど、雨の存在も、実は自分に何かとても大事な事を教えてくれる経験になっているということにも気付けた時、心の底から感謝が湧いてくる。

それには、とてもとても時間がかかることももちろんあると思うけれど、いつか

雨も光もどちらも私への大切なギフトなんだと思える日が来る。

それを静かに教えてくれているのが、虹の存在のような気がします。

空にかかる大きな虹は、空気中の水滴に太陽の光が反射することで見える現象です。
雨がないと、見ることができません。

本当に雨と光の両方を明るく繋ぐ架け橋みたいですよね。

 

それにしても、「虹」という漢字、疑問に思ったことはありませんか。
私は、空にかかる虹がなぜ虫へんなの?と思ったものです。

それは古代中国の思想に基づいているようです。
昔、中国では、大蛇が天に昇って龍になると考えられていました。そして虹が出来るのは、龍になる大蛇が地から天へ貫く時に空に作られるものと信じられていたそうです。そのため、古代中国で蛇を表す「虫」に、貫くことを意味する「工」という字を合わせて「虹」という漢字になったと言われております。

へ〜〜〜
虹が龍と関係していたとは、ビックリですよね!
(そもそも中国では、蛇は虫よばわりだったの⁈という事に驚きを隠せませんが笑 それは余談ですので置いておいて…)

昔の中国の人たちは、虹が出た時に龍を感得していたのでしょうね。

私たちも心の雨上がりの時、また一つ成長して、まさに登り龍のように、そこから強く昇っていけることを教えてくれているようです。

だから、もし今あなたがまだやまない雨の中にいるような現実にいたとしても、その目の前の出来事や人を恨んだりしないで。

心はまた必ず、必ず、晴れて、虹がかかるから。
慌てなくて大丈夫。
その時が来たら、顔を上げて愉しく歩いていきましょう。
雨が降った分だけ強くなったあなたで。。。